日本料理には「五味五法」という考え方があります。「五味」とは、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5つの味覚、「五法」は煮る・焼く・蒸す・揚げる・生(刺身など)といった調理法を指します。これらを組み合わせることで、食材本来の持ち味を引き出し、料理に多様な表情を与えるのです。
当店では、会席料理や御膳のなかに五味五法のバランスを自然に組み込み、お客様に「飽きのこない一膳」をご提供しています。たとえば、脂ののった焼き魚のあとには、柑橘の酸味を活かした酢の物を。しっかりとした煮物のあとには、あっさりとしたお吸い物を。味のコントラストだけでなく、見た目や香りにも気を配るのが日本料理の奥深さです。
五味五法を知ることで、日本料理がより一層楽しくなるはず。ぜひ、次回のご来店時には意識して味わってみてください。

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